図書館は子育ての味方?貸出冊数に占める児童書の割合


投稿日:2017年06月21日


概要

図書館に関する各種統計を見ているうちに図書館の書籍の中に占める児童書の割合は決して小さくない、ということがわかりました。
子育てをしているとわかりますが、子どもは本が大好き。一方で絵本や児童書は買うとそれなりに高価です。何冊も買うのは家計も考えると大変、そんな時に便利なのが図書館です。
今回は改めて統計情報を整理して、図書館における児童書の位置づけについて書いてみました。

トピック

  1. 貸出冊数に占める児童書類の比率は3割近く
  2. 図書総数に占める児童書の比率は9%程度
  3. 児童書の貸出比率が最も高いのは三鷹市
  4. 児童書の貸出比率が最も低いのは千代田区

貸出冊数に占める児童書類の比率は3割近く

東京都全体で見ると貸出書籍の総冊数は年間で1億1389万冊です。日本の人口と比較しても1人1冊は借りている割合、これが東京都だけで実現されているので図書館の貢献はかなりのものといえますね。

そしてその中で児童書の冊数は3067万冊、全体のうち約27%が児童書となっています。3割近くが児童書ということで、多く方(主に親やこども)が図書館で絵本や児童書を借りていることが見受けられます。

また、次のトピックで書くように、貸出ではなく在庫の総数に占める比率は10%弱なので、書籍の保有状況以上に貸出の比率が多いことが伺えます。多くの子どもが健やかに育つサポートを図書館はしているんですね。

図書総数に占める児童書の比率は9%程度

全体の冊数でみると、保有冊数が約250万冊に対して、児童書籍は22万冊。全体の9%の比率となっています。

それでも少なくない比率だとは思いますが、これに対する貸出の27%を考えるといかにこどもの本に対するニーズが高いかを伺うことができます。

児童書の貸出比率が最も高いのは三鷹市

更に細かく自治体別に見ていきましょう。

貸出冊数に占める児童書の比率が最も高いのは三鷹市、比率は38%です、そしてほぼ同水準で武蔵村山市、江戸川区、立川市と続いています。このあたりの比率はこどもの人数や、こどもに対する図書館利用のはたらきかけ、読書の働きかけをどれ位しているかが影響しているのだと思います。

児童書の貸出比率が最も低いのは千代田区

逆に貸出比率の中での児童書の比率が最も少ないのは千代田区です。比率はなんと9%。住居エリアも少なく、大人の町である千代田区では児童書を貸し出す比率が他と比べて少なくなっているのですね。

1位と最下位の差分は、比率であるにも関わらず4倍というかなり大きなものになりました。

おわりに

今回は児童書という観点で図書館のデータを見てみました。

児童書の貸出比率から多くのこどもの成長にとって図書館が大きく寄与する、欠かせない存在であることが見えてきました。

同時に自治体別の比率の差分から、各地域ごとの特徴や図書館の違いなどもみることができました。

読書体験はこどもの成長にとても大切なもの。子どもの貧困の進展が話題になる中、家庭の経済状況のなどの影響が子どもの生育に及ぼす影響を少しでも少なくできるよう、図書館が有効活用されていくと良いですね。

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